公認会計士とは?

公認会計士は、会計監査(財務諸表監査・会社法監査)を独占業務としている会計の専門家です。

上場企業等は大きな社会的影響力を持ち、その企業が発行している株式や社債を売買する投資家にとって、企業業績を表す財務諸表はとても重要な情報です。

そこで、金融商品取引法に基づいて、上場会社等が企業業績を開示するために公表する財務諸表には、その適正性について評価する財務諸表監査が義務づけられています。

この財務諸表監査を独占的に行えるのが公認会計士あるいはその属する監査法人なのです。

公認会計士になるには

公認会計士になるには、短答式試験と論文式試験からなる公認会計士試験に合格し、一定の実務経験等を積む必要があります。

  短答式試験

短答式試験は年2回(12月と5月)実施される択一式マークシートの試験です。

短答式試験に合格しなければ論文式試験を受験することができませんが、一度合格すれば、合格年次を含む3年間は論文式試験の受験資格が有効となります。

毎年、8月上旬及び1月上旬から受験願書の配布が開始されます。現在はインターネット出願も可能です。

最新の受験情報はこちら → 公認会計士・監査審査会

  論文式試験

論文式試験は年1回(8月)実施される論述式の試験です。

全科目一括合格が基本ですが、合格ラインより4~5%程得点比率の高い科目については科目合格も認められています。科目合格者は合格年次を含む3年間、その科目の受験が免除されます。

論文式試験に合格すると、「公認会計士試験合格者」という資格が与えられます。

  実務経験

公認会計士試験合格者は、業務補助・実務補習・修了考査合格の全てを備えて初めて公認会計士として登録することができます。

業務補助は、通常、監査法人等に勤務し「補助者」として監査業務に携わりながら実務経験を積むことを要求するものです。公認会計士として登録するためには、原則2年間の実務経験が必要とされます。

実務補習は公認会計士協会が主催するもので、会計・監査実務に必要な知識を専門家による講義を受講することにより身につけるものです。公認会計士登録には一定の受講単位数の獲得と修了考査の合格が必要とされます。

詳しくはこちら → 金融庁-資格取得Q&A


詳しい試験科目案内はこちら → 会計士試験科目案内