公認会計士試験の概要
医師試験・司法試験に並ぶ3大国家資格の公認会計士試験は受験資格がなく、誰でも受験することができます。
短答式試験とその合格者による論文式試験に合格すると、晴れて公認会計士試験合格者となります。その後、日本公認会計士協会が主催する実務補習を受講し、主に監査法人に勤務する2年間の実務経験を積むことで公認会計士として登録する事ができます。
短答式試験
実施時期 | 実施形式 | 試験科目 | 合格ライン |
年2回実施
12月中旬・5月下旬 日曜日の1日間 |
択一式マークシート | 企業法(1時間)
管理会計論(1時間) 監査論(1時間) 財務会計論(2時間) |
全科目一括合格
得点比率:65~70% ※1 |
※1:得点率40%未満の科目がある場合には合格できません。
短答式試験は、12月と5月の年2回実施される「択一式・マークシート形式」の試験です。12月と5月のどちらかに合格すれば論文式試験に駒を進めることができますし、一度合格すれば合格年次を含む3回の論文式試験への挑戦ができます。
試験科目は、企業法・管理会計論・監査論・財務会計論の4科目です。合格には全科目の総得点で65~70%の獲得が必要であり、科目合格制はとられていません。
但し、司法試験合格者等は短答式試験が全部免除されますし、会計専門大学院修了者は企業法以外の3科目が免除され、税理士試験における簿記論・財務諸表論の合格者や上場企業等で会計・監査業務に7年以上従事したものは財務会計論が免除されます。
近年の出願者の対する論文式試験合格率は10%程度ですが、論文式試験受験者約3,000人からは約1,000人が合格していきますので、まずは短答式試験に合格して論文式試験へチャレンジする切符を手に入れることが、公認会計士になるための最大の関門となるでしょう。
年次 | 2016年 | 2015年 | 2014年 | 2013年 |
a.免除者を除く受験者数 ※2 | 6,789人 | 6,731人 | 7,255人 | 9,222人 |
b.合格者数 | 1,501人 | 1,507人 | 1,405人 | 1,766人 |
c.合格率(=b÷a×100) | 22.1% | 22.4% | 19.4% | 19.1% |
※2:答案提出者数を意味します。
2016年以降の合格率等は、ブログの合格調べで随時ご紹介しています。