公認会計士短答式試験過去問分析~監査論②

監査論②は「主体論」です。

出題頻度

主体論」からは、大凡の傾向として問題2問題11~130問~3問の出題です。恐らく試験委員の先生方の志向が影響しているのでしょう。「監査総論」と「主体論」が同じ問題の中で問われていることもあるので、出題頻度としては2問/20問と考えて良いでしょう。

頻出論点

2015年12月実施分以降の「主体論」から出題された記述は約60です。この中から頻出論点ベスト3を紹介していきます。

① 職業的懐疑心:30%

職業的専門家としての判断からは4記述のみで、職業的専門家としての懐疑心からの出題ばかりです。中でも経営者を誠実とも不誠実とも想定しないことや職業的懐疑心保持の必要性・責任は軽減されないことが良く問われています。

② 守秘義務:23%

守秘義務対象業務(非監査証明業務が含まれる点)と守秘義務解除の正当な理由が頻出です。守秘義務解除の正当な理由では、正当な理由に当たる具体例と正当な理由には当たらない具体例の両方が問われていますので、具体例を覚えるようにしましょう。

③ 独立性:14%

中でも精神的独立性と外観的独立性の関係性が頻出です。規制の有無の相違についても良く問われていますが、公認会計士法での具体的な規制の内容については「制度論」で集計していますので、又後日ご紹介しますね。


以上です。参考にしてください。