告知~会計人コース8月号別冊付録

春は、会計系試験の直前期です。受験申し込みもそろそろ締め切りを迎える頃です。申し込みはおすみでしょうか?

会計人コース8月号(7月上旬発売予定)で、税理士試験受験生を対象とした「別冊付録-ハイパー模試(仮称)」の中の財務諸表論の第3問の作問を担当しました。コンセプトに沿って、比較的ベーシックな内容です。ページ数の制約もあって、織り込めなかった論点(新株予約権や金利スワップも出題したかった…)もありますが、過去問を分析して出題可能性の高そうな論点を可能な限り集めてみました。

出題意図にも記載したのですが、税理士試験の財務諸表論の第3問は、出題形式も出題分野も安定的で、出題予想のしやすい問題です。大きく分けて、① 毎年出題される分野② 2回に1回以上出題される分野③ 5回~10回に1回出題される分野、に分けることができます。

① 毎年出題される分野は、過去問で出題された何通りかのパターンの中から出されるので、満点狙いの論点といえます。② 2回に1回以上出題される分野は、固定資産ならリース取引や減損処理、資産除去債務等です。毎回、過去問にはない設定が付け加えられる傾向があり、難易度が高めですが、半分は得点したいところです。③ 5回~10回に1回出題される分野は、まぁ、ヤマあてになってくるところでしょうか。第67回の税効果の注記のように個別問題になる場合もあります。これは、平成30年4月から適用の「税効果会計に係る会計基準」の一部改正を意識した出題と考えられます。最近公表された会計基準には「収益認識に関する会計基準」がありますが、これは理論の方に影響しそうなので、久しく出題されていない論点である、圧縮記帳、新株予約権、金利スワップ、株式交換や事業分離、分配可能額あたりが狙い目かなと思います。

余裕のある方は試してみてください。

以上です。