公認会計士短答式試験過去問分析~監査論③
監査論③からは「実施論」です。
2015年12月実施分以降の「実施論」から出題された記述は約200です。「実施論」は範囲が広く、この中からベスト3を選んでも受験対策になりにくいので範囲を4分割してそれぞれの頻出論点ベスト3を紹介していきます。4分割したそれぞれの範囲は以下の通りです。
- 監査要点、監査証拠、監査手続き
- リスク・アプローチ
- 監査計画、監査上の重要性
- 監査サンプリング、会計上の見積りの監査、他の監査人等の利用、経営者確認書
出題頻度
「実施論」からは、大凡の傾向として問題13~17で2問~5問の出題と幅が大きいです。これも恐らく試験委員の先生方の志向が影響しているのでしょう。出題頻度としては3問/20問以上であることが多い出題されている印象です。
頻出論点
2015年12月実施分以降の「監査要点、監査証拠、監査手続き」から出題された記述は40弱です。この中から頻出論点ベスト3を紹介していきます。
① 確認、分析的手続:25%
確認と分析的手続からの出題が同率で1位です。確認は様々な論点から偏り無く出題されているので残念ながらこれ以上は絞れません。分析的手続きから監査人の推定値との差異に関する内容が頻出です。
③ 監査証拠:22%
やはり十分かつ適切な監査証拠からの出題が半数以上です。中でも監査証拠の量と質の関係が頻出です。基本的にトレードオフ関係ですが、質の低さを量によってカバーできないことがあるんでしたね。
以上です。参考になさってください。