会計士受験と税理士受験の乗り換え 第1回
公認会計士と税理士は共に会計に関する専門職業資格であり、一般には混同されていることも多いようですが、受験スタイルも異なりますし、資格取得後に携わる業務も異なります。(参照 公認会計士とは 税理士とは )
公認会計士を目指して学習を始めたものの、働きながら資格取得を目指すので、1科目ずつ合格していける税理士に乗り換えたい。資格取得後の業務が自分のイメージしていたものと違ったので、受験する資格を乗り換えたい。と考える方もおられるでしょう。
また次のような免除制度を利用して、資格取得を早めたい、両方の資格取得を目指したいという戦略家もおられるでしょう。
- 税理士試験の簿記論・財務諸表論の合格者は、会計士短答式試験の財務会計論が免除されます。これで会計士試験の最難関である短答式試験が、ぐっと合格しやすくなります。
- 税理士資格があれば、会計士論文式試験の租税法が免除されます。但し、会計学(財務会計論+管理会計論)は免除されません。
今回は、学習範囲が重なる「会計士短答式試験-財務会計論」と「税理士-簿記論・財務諸表論」に焦点を絞って、受験の乗り換えやダブル受験をするにあたって、プラスに求められる対策を紹介したいと思います。