公認会計士試験 平成29年度 短答式試験 第Ⅱ回
受験生の皆様、本当にお疲れ様でした。
順次、解答解説をupしていきたいと思います。
現在、全科目 をupしています。
今回の短答式試験を受験されなかった方も、短答式試験は試験委員の方々の出題傾向を知る上で重要ですから、論文式試験対策としても一度は目を通すことをお薦めします。
監査論
今回の監査論は第Ⅰ回よりも易しくなり、合格ラインは75%位かと思います。
会社法監査について、「これは企業法の問題?」というような問題も出題されていましたが、企業法の知識も備えて試験に臨まれているはずなので、細かい内容でしたが対応できた方も多いのではないでしょうか。
例年通り過去問の類題や関連論点が多く出題されており、細かすぎる問題やマイナーすぎる内容も少なく、受験生の努力が報われる出題でした。
今回の傾向としては、横断的な考え方が問われる問題が多かったようです。例えば、不正リスク対応基準や関連当事者取引等と特別な検討を必要とするリスクとの関連や、監査の目的や経営者の法令定款違反、追記情報との関連においての監査役等とのコミュニケーションの要否などです。
どうして特別な検討を必要とするリスクになるのか、あるいはならないのか、監査役等とのコミュニケーションが必要とされるのはなぜなのか、といった観点から復習することで論文対策にもなると思います。