公認会計士試験 平成29年度 短答式試験 第Ⅱ回
財務会計論
今回の財務会計論は、例年より随分難しい出題でした。合格ラインは110点以下になりそうです。
受験生の多くが手薄な論点(関連当事者の注記)、実務的すぎる問題(有価証券の時価の選択)が出題されており、試験会場で目の前が真っ白に・・・という方もおられたのではないでしょうか。それは皆同じ、知識がなければどうしようもないと割り切って、他の問題に集中できる胆力が求められた試験でもありました。
全体の出題傾向として、新基準以外の論点の割合が例年より高く、計算問題として定番化している、有価証券の保有目的別評価・減損会計・リース取引・資産除去債務・ストックオプション・ソフトウェアの償却のいずれも出題されていません。
平成29年第Ⅰ回短答式試験も、今回ほどではないものの比較的新基準以外の出題が多めでしたから、念のため、論文式試験でも注意しておいた方が良いかもしれません。