公認会計士論文式試験 平成29年度 講評~第1回
問題3
監査報告書に、他の監査人等の利用について記載しない理由が問われています。
典型論点ですから、ここは完答を目指したいところです。
監査人と他の監査人等との間に責任の分担がない、監査人の責任が軽減されることがないことから、監査報告書に記載することには意味がなく、また利用者の誤解を生みかねない情報として有害であると記述できれば問題無しです。
解答をみれば、どの問も「知ってた。書けた。」という内容ばかりですが、本試験会場で各問を冷静に書き分けられたか、というと難しかったと思います。それは大方の受験生に共通するはずですので、よほど的外れでなければ良しとしておきましょう。