公認会計士論文式試験 平成29年度 講評~第3回
問題2:国際化
問1.3.:記述問題
問1は内部化の説明ですが、ここでは「他国の競争相手」を内部化することに限定されているので、現地生産や海外直接投資を想定して、M&Aや子会社化による内部化を説明できると良かったと思います。
問3は直接投資による国際化に必要な優位性が問われました。輸出やライセンシングではなく直接投資による国際化なので、ダニングのOLIパラダイムについて解答するのが最適だと思います。3つの優位性について指摘できるだけでなく、その内容についても簡単に説明できれば理由の説明にもなるかもしれません。
問2.4.5.:空欄補充等
プロダクト・サイクル・モデル(理論)、コア・コンピタンスとかんばんは、ほとんどの受験生が埋められたと思います。管理会計論の知識も役立ったのではないでしょうか。
全体として、今回の戦略論・組織論は癖がなく、解答しやすかった気がします。