平成30年 公認会計士 論文本試験 講評~経営学

今回は、第2問の財務論が4問も出題されました。ますます財務論の重要性が増してきている感のある経営学です。例年通り、第1問で半分くらい埋められたら、財務論で勝負です。

第1問 組織論・戦略論

問題1 組織設計

問1の階層数は、個人的には案外難しく感じました。管理者1人と部下4人で一つのユニットになるので、最上位層をこれで1階層とすると3階層になってしないます。最上位層は管理者1人でその部下4人が2階層目になる、とカウントして全4階層とします。ちょっと新しい問でした。

問3の分化は、試験委員の先生の定義を記述することが期待された問題と考えられますが、web上で検索したときに出てくるような一般的定義付けとは異なるものなので、受験上は一般的な内容を書くか、場合によってはパスで良いでしょう。

問題2 管理理論

全体として基本的な問ばかりでした。空欄補充はできた!という方も多いのではないでしょうか。後はシステム4の民主主義的であること、期待理論の期待と価値の関係性について少しでも書けていたら、心配ないと思います。