日商簿記検定試験の変更について

2021年度から日商簿記検定が新しいシステムで実施されることが発表されています。詳しくは商工会議所のHPをご確認ください。以下では、受験生に関係すると思われる点をいくつかご紹介します。

 

ネット試験方式の導入(2級と3級)

2020年12月より実施されているため、ご存じの方もおられるかと思います。パソコンから日商簿記2級と3級が受験できるようになりました。ネット試験会場(テストセンター)で、定められた試験日時にインターネット経由(パソコン画面上)で受験する方式です。テストセンターのサイトで、試験会場や空席照会ができるようになっており、会場によってはほぼ毎日受験できます

従来通り、2月、6月、11月の年3回はペーパー試験(統一試験方式という名称になりました)も行われ、その前後はネット試験は実施されないようです。

 

試験時間の変更

従来は120分で実施されていた2級・3級の試験ですが、2021年度からは2級は90分3級は60分となりました。ネット試験の影響もあり、特に3級については試験傾向が大きく変わりそうですから、新システムにあわせた試験対策が必要かもしれません。

 

試験問題の回収

毎日のようにネット試験が実施される影響でしょうか、答案用紙だけでなく、試験会場で試験問題・計算用紙も回収されることになりました。自身の答案を覚えておかないと、発表まで合否を判断できないことになりました。

また、自身が受験した場合でも問題が入手できないので、日商簿記試験対策の定番である過去問で試験対策をするためには、市販の過去問集を購入する必要があります。大原簿記専門学校では「問題・解答解説 送付サービス」として1級~3級の全問題と解答・解説冊子を申込者に無料送付してくれますので、こうしたサービスを利用することもできます(個人情報の入力が必要です)。

3級の学習には商工会議所の「日商簿記学習クラブ」を利用することもできます。新しく始まったネット試験については、大手専門学校の予想問題が案内されていますので参考にご覧になってください。

ネット試験が実施されない1級については、「統一試験の後日、商工会議所のHPで試験問題を公開する」と案内されていますが、実施後すぐという訳ではなさそうです。現時点(3月4日)で2月28日実施の試験問題はまだ公表されていません。← 2021年6月13日に実施された158回からは即日、試験問題が公表されています。

以上です。