論文式試験への心構え~経営学
経営学は、第1問が組織論・戦略論等から大問2つ、第2問が財務論から大問4つの出題が続いています。第1問はほぼ理論問題で、解答箇所も少ないため、素点のぶれが大きく、第2問は2/3が計算問題で解答箇所も多いため、やはり第2問の財務論に注力することが得策とされています。
素点ベースの合格ボーダー、答案のボリューム
2018年 | 2019年 | 2020年 | |
第1問
大問2つ |
21点/50点 | 25点/50点 | 21点/50点 |
用語7つ
記述4箇所、計8行 計算他1 |
用語8つ
記述3箇所、計11行 計算他2 |
用語6つ
記述3箇所、計7行 計算他(描図を含む)9 |
|
第2問
大問4つ |
29点/50点 | 35点/50点 | 30点/50点 |
計算18箇所
理論(用語)7つ |
計算20箇所
理論(用語)5つ |
計算17箇所
理論(用語)8つ |
|
合計 | 50点/100点 | 60点/100点 | 51点/100点 |
2019年は難易度が特に低く、ボーダーも高めに出てしまっていますので、素点で50点程度を合格ボーダーと考えておけば良いと思います。第2問の財務論はコツをつかんでしまえばさくさく解けるので、得点源と考えている受験生も多いのではないでしょうか。第2問で1箇所2点配点として、用語を含めて15箇所以上が目安になるでしょう。
第1問は特に、「知識があるかないか」で決まりますから、「知らないな」となったら考えても無駄なので、第2問に時間を回しましょう。第1問の配点は用語が2~3点、記述が4~5点として、8~9箇所程度が自信を持って埋められたら合格ボーダーに届くくらいの素点になると思います。
経営学は、他の科目と比べて勉強時間を絞っている受験生が多いと予想されます。その分、全くフォローできていない内容が出題される可能性も高い科目といえますから、見当もつかない問題があっても他の問題でカバーすれば良いと割り切って、出来る問題に集中するよう心がけてください。
論文式試験への心構え~経営学は以上です。